自己紹介

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2012年11月22日木曜日

うん、中間管理職はどうしても必要なんだ

 
 
 本を安易に作り過ぎだ
 
 この話=>*
 
 
 
 ∧∧
( ‥)と言ったら、その人曰く
    編集プロダクションは
    そりゃあもう....
    見たらびっくりしますよ
    と。
 
  (‥ )処理すべき仕事の数々
      達成すべきノルマ
 
 編集プロダクションは、言ってみれば下請けみたいなもので、大手出版社からやってくる仕事を次々にこなして納品するわけで、当然、同じ仕事、同じ種類の依頼がくるわけではない。
 
 ありとあらゆる仕事がくる。
 
 ∧∧
( ‥)右から左へ
    右から左へ
 
  (‥ )去年はノーベル賞、
      先月までプロ野球
      昨日は世界史、
      来週からエスニック料理、
      それがすんだらロケットを
      例えばこんな運行ではね
      どうにもならんよね。
      やれ、と言われたら正直
      げー、だよ。
 
 やれば出来るだろ?
 
 ああ、やれば出来るよ。
 
 もちろん、当人の能力に制限されるが、それなりな能力があってやれば出来るのは事実。時間があれば。
 
 だが現実はそうではない。本を作るという作業全体を見れば、リサーチよりもむしろ手配や調整、大きさ、配置、取り決め、問い合わせ、確認、紙の質、誤字誤植表現の校正、発注、スケジュール、こういう他の作業の方がむしろ大きい。
 
 そして投資できる時間も人間も金も有限だ。つまり、本を作る過程で何かが犠牲になる。犠牲になるのは見た目の美しさや〆切りではなく、むしろ情報の質だ。
 
 *作り手の質と読み手の質がほぼ同じである場合、作り手の間違いは読み手には原理的に認識できない。つまり問題にならない。問題が顕在化しない場所が意識的にせよ無意識的にせよ結果的に犠牲になるのは当然。
 
 
 ∧∧
(‥ )それを考えると、冒頭の人の
\–   発言は誠意あるものですよ
 
  (‥ )やらねばならない
      だが問題だらけ、
      しかしそれを是正できない
      それを認識して
      問題視しているわけだからね
      反対に、人によっては、
      なんの疑問も持たないし、
      自分は正しいことを書いた、
      そう思い込んでいる人も
      いるからな。
 
 *これはライターに限らない、英語が出来るオレ様すごい! だけで用語もリサーチしないで誤訳を連発する翻訳者、なんてのもいる。
 
 
 だからそういうことを念頭に置いて作業は進めねばならない。
 
 例えばある編集者さんの話。会議か何かで次の企画の説明を聞いていて、でっ? 監修はあの先生にまかせるとして、原稿は誰に書いてもらうの? と質問したところ、編集プロダクションにですね、という返答を聞いてびっくり、
 
 ちょっとまて!! もうワンクッション、間に分かってる人を誰か入れろ!
 
 ∧∧
( ‥)いきなり新兵さんたちが
    やってきて、
    元帥に直接報告したり、
    直に指示をあおぎだしたら、
    組織は大混乱ですよ。
 
  (‥ )元帥、この場合は監修者だけど
      彼の監修能力を越えてしまう
      ぶっちゃけ過労死するか
      戦線が崩壊するさね
      間に中間管理職が何人か
      入らないとどうにもならん。
 
 ∧∧
(‥ )それを考えると、前の書き込みで
\–   話題にした大人向け生物学本が
     自然淘汰だけで良いのか?
     今西錦司という人がいて
     突然変異説も・・・
     そういう古くて無知で、
     ずさんな内容になるのは
     当たり前でしょうね
 
 (‥ )たぶん教科書、この場合は
     大学生クラス、院生クラスのもの
     だけど、そういう本を読まずに
     古い一般向けの本やネット、
     そういう知識をつぎはぎした
     のだろうね。
 
 内容が安易だ、という以前に、もうとっくの昔に亡くなったはずの今西錦司を現在形で書いているあたり、古くて安易な本を丸写ししたことを匂わせている。
 
 ∧∧
( ‥)次々にくる仕事、
    次々に処理すべき案件
    右から左へ、というと
    聞こえはいいけども、
    雑かつ安易なルーチン作業
    ですね。
 
  ( ‥)多分なあ、新聞、テレビ、
    –□ 雑誌も含めて、
       この手の作業を
       している人間全員が
       抱える問題だよ。
 
 
 続き=>*
 
 
 

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