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2012年10月2日火曜日

700年戦争

 
 
 以前、中国へいった時、「ここは止めましょう。この前まで30元だったのに50元になってる」と言われた。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、あの値段はお客との
     交渉で決まるものでしたけど
 
  (‥ )しかし、急激なインフレは
      きついよな。給料の目減り
      だからね
 
 格差は、例えば自分が十分余裕をもって生活できる時、そんな致命的な問題ではない。でも目減りは死活問題だ。
 
 ∧∧
(‥ )どうなりますかねえ?
\– 
   
  (‥ )細々とした要素、それは
      忘れて浮世離れした話を
      しちゃおうか?
 
 内陸の遊牧軍団からスタートしたモンゴル帝国、あれよあれよと拡大し、ついに中国全土の支配に成功すると、帝国はイスラム商人を用いて、海洋貿易に乗り出していったという。イェケ・モンゴル・大元ウルスの支配者、クビライハーンのアイデアだというけども、良くは知らない。だが結果はそうらしい。
 
 ∧∧
( ‥)まあ、どのくらいの規模かは
    ともかくとして、中国、イラン
    まで支配下に置いているの
    ですから、そこで交易する
    イスラーム商人を組み込むのは
    当然なんですよね
 
  ( ‥)でも、それは帝国が解体し
    –□ 中国で明政権が成立すると
       まあ、鄭和の航海の例は
       あれども、中国は海外貿易
       には力点を置かなく
       なっちゃうんだよね
 
 又聞きだけども、あれが中国のターニングポイントだった!! 明の皇帝さえあんなことをしなければ!! という論文があるとも聞くが、読んだ事はない。だが、まあ、事実だろう。
 
 ∧∧
( ‥)日本も一緒ですよね
    徳川幕府時代に鎖国しちゃい
    ますから
 
  (‥ )鎖国してないって言う人も
      いるけども、管理貿易だからな
      用語を変えても結果は同じよな
 
 そしてイスラーム商人すらも排除され、海外貿易はヨーロッパに奪われた。
 
 ∧∧
( ‥)あれから7世紀
    時代は変わっても、しかし
    この構図は変わらない。
 
  (‥ )東西冷戦も現在の世界も、
      旧モンゴル帝国の陸域
      それにたいして
      ヨーロッパが奪い、その
      後継国家であるアメリカ
     (一部は日本)が継続支配する
      ユーラシアを囲む海洋域が
      対立している構図よな
 
 旧モンゴル帝国陸域 VS 旧モンゴル帝国海域
 
 ∧∧
( ‥)言い換えると
 
  (‥ )小さな島って言うけども
      日本もアメリカもあれを
      手放すわけないんだよね
 
 そして今の中国も昔のような国ではない。かつては、ほぼすべてのものを自給して、西欧人がやってきても彼らが示す機械時計以外のものは稚拙ながらくたにしか見えない(本場中国に西欧の磁器を売りつけようとは笑止)、そんな先進地域。しかしもはやそんな状況ではない。
 
 ∧∧
( ‥)歴史の長い文明国だけど
    近代機械に必要な資源は
    海外からの輸入に頼らざる
    をえないですからね。
    工業社会とは
    そういう性質のものだし。
 
  (‥ )それ考えるとな、日米と
      同様、中国も必死なのは
      当たり前だよね。
 
 日中どちらにもいるという。
 
 あんな小さな島でビジネスを駄目にするなと。
 
 ∧∧
( ‥)実際は逆ですよね
 
  (‥ )ビジネスごときで島を
      ゆずれるわけねーだろー
      が正しいだろうなあ。
 
 700年続いた戦いだ。今後何百年でも続くは必定。
 
 
 
  

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