自己紹介

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2012年9月24日月曜日

ゴミくずだらけというならそれで良し

 
 
 ∧∧
(‥ )某電子書籍のコンテンツが
\–   エロばかりじゃねーか
     という揶揄
 
  (‥ )いいんじゃね? 
      この世界は
      エロコンテンツが
      支えているわけだし
 
 エロを笑うものは生涯、地を這いずる。
 
 ∧∧
( ‥)あるいは、口先ではエロを
    ふふん、と笑うけども
 
  (‥ )裏では、このエロ同人誌
      さいこー、げへへへへへ
 
 既存のコンテンツは蓄積があるが、電子化するのはちとやっかい。執筆者、イラストレーター、漫画家などなどと契約しなければいけないわけだし。
 
 ∧∧
( ‥)電子書籍は後発のメディアと
    して、ちまちまこつこつ
    コンテンツとインフラを
    整備するしかないの
    でしょうかね?
 
  (‥ )電子の大攻勢が始まりそうで
      なかなか始まらない
      未来は確実にあるけど
      こつこつやっていくしか
      ないのかもね
 
 そこでこそのエロですよ。エロをあざ笑うなかれ。エロあってこその人間ぞ。
 
 エロを笑うものはひからび、みじめに死ぬしかない。
 
 ∧∧
(‥ )もう、いっそのこと
\–   著作権のグレーゾーン
     エロ同人誌だらけに
     してしまいましょうか
 
  (‥ )んー、それだと色々な
      問題が生じるから、せめて
      黙認できるようにだな
      見た目の看板はきれいに
      するべきだよね
 
 そして思うに
 
  ( ‥)図書館の書棚を見る限り
      小説は、電子化した方が
      いいよなあ。
 ∧∧
( ‥)節約になりますよと?
 
 ブームで人気のある小説を、買えばいいのに、買わずに図書館で借りる人も大勢いる。消費者が集中して順番待ちが出てしまうから、図書館が消費者のために何冊も買うけども、結果的に
 
 ∧∧
( ‥)ブームが過ぎれば
    ただの在庫になってしまう
 
  (‥ )買うためにお金を使って
      このありさま
      小説は文化的損失でもある
 
 紀元前212年に死んだ数学者アルキメデス、1906年、彼の失われた著作のひとつがコンスタンチノープルの僧院で発見された。それは10世紀に羊皮紙へ書き写されたもので、しかしその後、13世紀に洗い落とされて、上から祈りのための言葉が書き重ねられたものだった。それでも読めて、そして再現することが出来た。洗い落とされてからほぼ700年後のことである。
 
 ∧∧
(‥ )僧院は数学の著作ではなく、
\–  祈りの言葉を優先した
    ということですよね
 
 (‥ )祈りは重要だから、と言えば
     アルキメデスを洗って祈りを
     書き込むのは当然だけども、
     祈りは信仰の中で必ず
     使う物であるのなら
     この選択肢は奇妙なこと
     でもあるのよな
 
 なぜ、いつも必ず使うものを優先する?
 
 ∧∧
( ‥)そうではなく
 
  (‥ )それを理解できる者が
      1000人に1人、
      1万人に1人
      そういうものこそ
      確実に伝えないと駄目だ
      走者が必ずいるのではなく
      ごくまれにしか現れない
      場合、バトンは耐久性が
      なくてはならん
 
 本はバトンだ。耐久性が必要な情報にこそ、頑強なバトンが必要だ。誰もが知る、祈りや娯楽、誰もが必要とするものは、そんなもの保存する必然性など全然ない。
 
 ∧∧
( ‥)つまり
 
  (‥ )図書館の小説は全部電子化
      してほしいね、あんなもの
      ただの作り話だろ?
      どうでも良いではないか
 
 あんなもの何度でもいくらでも、何があっても人はすぐに類似なそれを生み出すだろう。何度でもいくらでも、ただちにだ。
 
 ∧∧
(‥ )でも、技術書、科学書
\–   数学の書籍はそうは
     いかないのですよね
 
  (‥ )電子書籍がゴミくずだらけ
      というのなら、それこそ
      良しとすべき
 
 全員が読むわけでないが、経験的に物事を操作できる手段という価値がある、しかし全員がそれを理解したり発展させたりできるものではない。そういうものがこの世界にある。しかし、後継者はいつか必ず現れる。次の走者が現れる時までその本を保存すること、それが図書館の使命であるならば、小説だの文化だの祈りだの、どうでも良い。
 
 
 
 
 
 

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